廊下をただの廊下で終わらせない活きた空間の使い方
日本の古い住宅は廊下が多い様に思います。筆者の実家でも、スペースが勿体ないといつも思っていました。縁側とかならいいのですが、リビングと部屋の間とか、家のど真ん中に暗い廊下はいただけません。
ようやく廊下をただの廊下で終わらせない、新しい廊下の扱い方が見られるようになり、リフォーム用に画像を集めて行きたいと思います。
上記画像の住宅は一面廊下で、そこから各部屋へ移動するレイアウトなんでしょう。廊下の使い方がとてもユニークです。大きなカウンターを作る事で、家族全員の書斎兼ワークスペース兼子供の勉強スペースの出来上がりですね。窓もあるから、夜は大人がちょっと一杯飲むカウンターバーにもできます。家族間で沢山の事を共有できる最高なアイディアです。
ただ筆者にとって、上の収納棚はちょっと収納箱にしたいな~、こう言う棚は1週間で埃がたまってしまいますので、実際は頻繁に掃除も出来ないから、本などは傷みやすくなったりします。ファイルケースに本を入れてから、棚に載せる、それだけでも随分違って来ますよね。
海外の建築でも、廊下スペースを上手く活用する事例が多くあります。先ず、廊下が広いです。
一人しか通れないような廊下なら、廊下のないレイアウトを考える方が、よっぽど合理的だと思います。あっ、これ、筆者の実家にある廊下の話です。
郊外の立地なら、このように、パノラマを楽しめる開放感が半端ないワークスペースになりますね、廊下の機能が「ついで」のように思ってしまいます。
上記画像はヨーロッパで良く見る建築スタイルで、廊下兼土間的な場所を、ワークスペースにしたんですね~高い観音開きのドアやアーチ形の通行口が異国情緒たっぷりです。
廊下の突き当りは壁ですか?こんな風に有効利用できれば、一石二鳥です。本格的な勉強スペースにもなるし、読書ヌークでもいいですよね。
バックヤードに出る為の裏門、横にあるちょっとしたスペースを素敵にアレンジ、質感のあるワークスペースが出来上がりです。男主人の多くは書斎を持っていたりしますが、女主人も自分だけのワークスペースが欲しいものです。
イギリスのある住宅の廊下、一人くらいしか通れない幅ですが、光を間接に取り入れて、しゃれた画廊にしています。
そう言えば、筆者の実家の暗い廊下には、母が毎年書いていた書初めを沢山貼っています。せめて額縁に入れるとか・・・・・・セロハンテープでしたw 今度会った時は、「魔法のテープ」を紹介してあげようと思いました。
北欧の住宅にある廊下ですが、決して規則正しく小物を置いている訳でもないのに、雑然とした感覚が無く、かえっておしゃれが気がするのは何故でしょう。家族の男性どもは「偏見があるから」と言ってますが、そんな訳があるかいな、白黒のコントラストにアクセントを利かした木目と同じトーンのコート、持ち物全体をコーディネートしているハイセンスは、個性と審美眼を併せ持っていないと、なかなかできません。
物置や収納は廊下を活用する最もシンプルで、実際広く使われている方法ではないでしょうか。木材収納でも素敵ですし、カラー板を自分のセンスに合わせてコーディネートするのも、楽しいです。漫画が得意な知人は廊下一面に絵を描き込んでいました。自宅の廊下でアートして遊ぶ、クリエイティブな時間を過ごして見てもいいですよね。
筆者の住む東京ではなかなか作れないこのような廊下、外の景色や、作り込んだ庭の鑑賞に最適なスペースとなります。ワゴンに紅茶とお菓子を載せて、ゴロゴロと押して来れば、優雅なティーサロンにもなりますね。
玄関に通じる廊下なら、ちょっとした座れるスペースがいいですね。上記画像は北欧スタイルとして紹介されていますが、建築スタイルにあまりこだわる必要もなく、ただの廊下でしたら、カラーボックスで組んでもできます。
仕事の帰りに疲れて、荷物や上着を一時置いたり、座って足を休ませ、息を整えたり、宅急便の受け取りに必要なペンを置いたり、お出かけの待ち合わせに使ったり、ものすごく役に立ちます。
自宅図書館兼廊下ですね。スタンドデスクの高さに合わせて、カウンターを作ってあるなら、ちょっとしたデスク作業もできます。座りっぱなしは健康的に良く無いので、スタンドデスクは貴重です。 わざわざ自動昇降デスクを買うと数十万はしますから、勿体ないので、家にある設備を利用できるのが尊いですw
限られたスペースで作る子供部屋、2段ベッドは小さい子供にはいいが、大きくなれば窮屈です、このレイアウトは非常に合理的で、我が家でもリフォームする機会があれば、真剣に検討しょうと思っています。
アイキャッチ画像で使った、マルチワークスペース廊下を、子供部屋に持ち込んだデザインです。子供同士の話や遊び、良い意味で刺激し合う事も出来、勉強もはかどるではないでしょうか。たまに喧嘩する事もあるでしょうが、このスペースなら、互いにどう距離を置くか、測れそうです。
画像から判断すると、家事動線上にあるちょっとした廊下スペースですが、うまく利用して、主婦のワークスペースが出来上がりました。一日の時間が殆どキッチン周りにいる主婦の皆さんは、家事や料理ブログを運営したりしている人が多く、こんなワークスペースは非常に貴重です。
これも最近の傾向であって、一昔は主婦の視点から見る事は少ないです。古い家は家事動線がなってないから、非常に面倒でしたが、リフォームの機会があれば、ぜひ取り入れたいアイディアです。
もっと素敵なインスピレーションを貰えそうな画像があれば、今後も追加して行きたいと思います。こんなのあるよ、こんなのどう?と言う情報がありましたら、ぜひコメントで教えて下さいね。