ガーデニングや家庭菜園で、植物を健康的に育てるには育苗法が多く使われています。育苗法に対しては直播法があり、ズバリ植物の種を直接土に撒く方法です。現在でも、移植に適さない根菜を中心に直播法が使われてていますが、育苗法の方がより多く使われています。

   何故育苗法が多くなったのか、それは植物も一生の中で、初期段階から生育方針が決められる事がわかって来たからです。発芽してから、植物は根や葉で周辺環境を認識し、根張りが良く活着しやすい苗に成長しようとします。

   簡単に覚えるなら、

   直播法(根菜に多用)➡ 省力作業
   育苗法(葉菜に多用)➡ 個体差対応、活着率高まる

   育苗法にも箱育苗、プール育苗、ポット育苗などがあり、ホームセンターで販売されてる苗を見たことがあれば、イメージを掴めやすいでしょう。家庭用に向いた小さめの育苗ポットも通販サイトでたくさん見られ、買えば楽でしょうが、家庭で使うくらいなら、わざわざ買う必要もなく、自力でなんとかできるものです。

   今回は廃物利用の方法を一つ紹介しましょう。個人的に一番多くて、手軽にできると思うトイレットペーパーの芯を使うものです。

必要材料

①トイレットペーパーの芯(1本で3ポット✕必要な本数)
②ティッシュ(4回折って切って使う)
③清潔な土(又はココナツ繊維を再生したもの)
④皿型タッパー(又はペットボトルか牛乳パックを切ったもの)
⑤廃物利用した竹串(又は割り箸など、あればミニスコップ)
⑥黒いビニールシート

育苗ポットの作り方

①トイレットペーパーの芯1本に付き、3等分にして切ります。



②今度は縦にタコ足のように切ります。十文字の次に✕文字で、深さは高さの半分を目安とし、8等分に切るのが最も簡単です。


③タコ足部分を順に円心方向へ折っていき、最後の角は奥へ押し込みます。それで底があるポット状のものが出来上がります。



④ティッシュを4回折って切ります、四角にした小さなティッシュをポットの底に敷きます。


育苗について

   出来上がったポットの底には(大小異なる)穴があり、通常ポットの排水孔と逆の役割で、水分を吸い上げる為に必要です。ティッシュを敷く目的は小粒な土の流失を防ぐためです。

   土をポットに盛るときはちょっとした工具があれば便利なので、串焼きの竹串や割り箸を再利用すればいいと思います。専用のミニスコップがあれば絵にもなりますが、ものが多すぎる感覚はあまりいいとは思いませんので、廃物利用ができるなら、できるだけ廃物利用するのが、個人的な思いです。

   記事トップの画像は種を発芽させているもので、普通に1ポット1種でいいし、当サイト管理人のように1ポットに3粒までの育苗でもいいと思います。但し、根が絡むまでに分ける必要があります。

   そして、植物の特性で育苗期間で光に対しての需要が異なり、多くは発芽までに光を好まないので、その場合は黒いビニールシートで覆うといいでしょう。(やっと黒いビニールシートの出番です^o^)

   以上、ぜひトイレットペーパー芯を再利用した育苗ポットを日常に取り入れて見てください。それだけで地球環境保全に微力ながらも貢献した事になりますので、家庭菜園でもガーデニングでも充実感が倍増です。